伝統行事「鬼こそ・追儺式」や桜も美しい常勝時は丹波市屈指の観光スポット

こんにちは!LOVE丹波編集部です。今回は春は満開の桜、秋は美しい紅葉が楽しめる丹波市の観光スポットでもあるお寺をご紹介したいと思います。丹波市にはたくさんのお花見スポットがありますが、ライターの私がおすすめするお寺の名前は「常勝時」と言います。

桜や紅葉が美しい常勝時

丹波市にある常勝時は、中大兄皇子と中臣鎌足による大化の改新のあった頃(645~650年)に、インドから渡来した法道仙人によって開山されたと伝えられています。その常勝時では、「鬼こそ・追儺式」という珍しい行事が行われます。また、春の桜、秋の紅葉など、季節の移ろいを味わうことができます。

常勝時の歴史とは

大化の改新後、法道仙人が孝徳天皇から仏教寺院整備を依頼されて創建した寺院の一つが常勝寺です。ただ、1081年過ぎに、火災に遭って焼失します。その後、浄意上人によって再建されますが、それも1575年の明智光秀の丹波攻撃の際に全山が焼き払われます。そして、江戸の元禄時代(1688~1704年)に、良海法印が寺を再建します。

常勝寺は天台宗の寺院ですが、真言宗の開祖である弘法大師空海の石仏が境内にあります。

常勝時の楽しみに、「慈眼閣」からの見晴らしがあります。真っ直ぐに伸びた石段を上ると、仁王門があります。仁王門をくぐってさらに石段を上ると、右手に縁側が空中に迫り出した楼閣が見えてきます。それが慈眼閣です。四方を開け放しになっており、縁側からの眺めを見ていると、時間の経つのを忘れます。

鬼こそ・追儺式

常勝寺では毎年2月11日に、「鬼こそ・追儺式」という行事が行なわれます。本堂で無病息災、五穀豊穣を祈る法要が営まれた後、法道仙人に扮した童子(小学生)が現れます。その後ろから、赤鬼や青鬼が燃えさかる松明や太刀などを持って追随します。

本堂外陣で様々な儀式を行った後、歌舞伎で演じられる六方を踏むような力強い足取りで回縁を一周します。最後に、太鼓や半鐘が激しく鳴り響く中、回廊から松明を庭に投げるという珍しい行事です。

鬼が投げた松明を持ち帰ると、1年間の家内安全や無病息災が叶うと伝わるため、松明を取ろうと参詣人が奪い合うように手を伸ばしています。

常勝時の季節の楽しみ方

常勝寺は桜の名所でもあります。春になると、朱塗りの仁王門を覆うように幅約300m、奥行き約200mにわたってソメイヨシノが一斉に咲き乱れます。山腹のモノトーンカラーと桜の華やかなピンクのコントラストが絶妙な彩りになっています。

また、秋になると参道の石段の横にあるモミジが真っ赤に色付きます。境内には白や赤、ピンクの花が咲く山茶花もあり、紅葉との見事なコラボを楽しめます。

常勝時へのアクセス、営業時間、駐車場

気になる常勝時へのアクセスですが、谷川駅から徒歩で20分の場所にありますので、徒歩、もしくはタクシーでの訪問がおすすめです。駐車場は併設されておりませんのでご注意ください。営業時間や休館日などは直接施設までお問い合わせをおすすめします。

常勝時は参拝の楽しみがいっぱい

常勝時は開山が大化の改新の頃という古い歴史を誇る寺です。「鬼こそ・追儺式」という行事の行われることが特徴であり、また四季の色とりどりの花木を楽しむことができます。桜のお花見や紅葉にぜひ遊びに行ってみてください。

施設名常勝寺(ジョウショウジ)
ジャンルお寺
住所兵庫県丹波市山南町谷川
交通手段谷川駅から徒歩で20分
営業時間0795-73-0303までお問い合わせください
定休日0795-73-0303までお問い合わせください
拝観料無料
駐車場無し
喫煙禁煙
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