丹波市にも雲海のかかる天空の城がある?その名も「黒井城跡」と言います。

こんにちは!LOVE丹波編集部です。

「天空の城」というと、兵庫県朝来市の竹田城跡の雲海の景色をイメージされる方が多いと思います。ですが、なんと丹波市にも雲海のかかる天空の城と呼ばれる場所があるのをご存じですか?

その場所とは丹波市にある「黒井城跡」です。今回は丹波市の天空の城「黒井城跡」をご紹介します。

黒井城跡の歴史

丹波の地で戦国時代の名残を感じさせるのが黒井城跡であり、国の史跡にもなっています。織田信長の家来である明智光秀の有名な丹波攻めを耐え抜き、丹波の赤鬼と恐れられた赤井直正の居城です。

黒井城は別名保月城とも呼ばれ、続日本100名城の一つに数えられています。天空の城として全国に知れ渡っている竹田城と同じく、雲海の鑑賞エリアとしても高い人気を得ています。

黒井城跡のある猪ノ口山の山頂に到着すると、まず目に入るのが東側の曲輪を作る石垣です。お城マニアなら見とれてしまうほどの美しい姿が残っています。

自然の石をそのまま組み上げる野づら積みという工法が用いられており、いかにも戦国時代らしい豪快さを見て取れます。黒井城の城郭は段差をつけるため階段状に組み立てられていますが、東曲輪は最下部にあります。

本丸と二の丸の間の石垣がところどころ崩れ落ちています。それがまた歴史の長さを物語っており、当時の戦乱の情景が目に浮かびます。

本丸からの眺めは絶景!

本丸跡に着くと、目の前に広々とした空間が開けます。まるで雲に乗ったかのようであり、眼下にある景色を一望できます。当たりは桜の木以外に遮るものが何も無いため、丹波の地が360度のパノラマで描き出されます。

なお、猪ノ山のあちこちに砦が築かれており、あたかも猪ノ山全体が黒井城に包まれているかのようです。明智光秀の大軍団が黒井城を落とせなかったのは、黒井城が天然の要塞と化していたせいかもしれません。

黒井城跡の麓にある興禅寺は下館(しもやかた)に当たり、赤井直正の住居としてだけではなく、政務を司る場所でもありました。現在は寺となっていますが、石垣や堀、白い土壁などに城だったころの面影が感じられます。

ちなみに、興禅寺は徳川三代将軍家光の乳母として大奥で権勢を振るった春日局の生家としても有名です。境内には、春日局が生まれた時の産湯に使われたと伝えられる井戸が残されています。

そして、9月下旬から12月上旬の条件がそろった早朝に雲海を眺めることができます。本丸は360度どこを見ても視界を遮るものがないので、まるで雲の絨毯に乗っているような景色を眺めることができますよ。

ハイキングコースとしてもおすすめ

黒井城の本丸へは登山口から30~40分ほど歩きます。登山コースは2つあって、なだらかコースと急坂コースがあります。なだらかコースでも途中には急な坂があるので、訪れる際はしっかりと踏ん張れるスニーカーなど登山に適した服装でお出かけしてくださいね。

登っている途中からも丹波を上から見渡すことができ、本丸とは違った景色を楽しめます。また、山の草花も楽しむことができるのでハイキングコースとしても楽しむことができます。

戦国時代の面影を見ることができる黒井城跡は、国の史跡になっています。丹波全景を見渡せるスポットでもあり、一見の価値が十分にありますよ。

だんだん暖かくなってお出かけしやすい季節になってきたので、ハイキングと絶景を見に黒井城跡へお出かけしてみませんか?

施設名黒井城跡
ジャンル城跡
住所兵庫県丹波市春日町黒井2263
電話番号0795-70-3501 (丹波市観光協会 かすが観光案内所)
交通手段JR福知山線・黒井駅から登山口まで徒歩約10分
舞鶴若狭自動車道・春日ICから10分
営業時間無し
定休日無し
拝観料無し
駐車場有り(無料)
喫煙禁煙
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公式ホームページ丹波市観光協会